ドラマ「ボーダー」は、死者と対話する能力を身につけた刑事が主人公の物語。「生と死」「正義と法」など、さまざまな境界線（BORDER）で葛藤しながら命と向き合うヒューマンサスペンスです。
実力派俳優・小栗 旬さんと直木賞作家・金城一紀さんの初タッグ作品として話題になったドラマです。
ドラマ「ボーダー」を視聴した人の間では、最終回放送後に「打ち切りになったのではないか」などの憶測が広がりました。
この記事では、ドラマ「ボーダー」が打ち切りになったといわれる理由について紹介していきます。
| 公開日 | 2014年4月10日〜6月5日 |
| 脚本 | 金城一紀 |
| 原作 | 金城一紀 漫画・小説・テレビドラマのメディアミックスプロジェクト |
| 撮影ロケ地 | 関東周辺 |
| 出演 | 小栗 旬 青木崇高 波瑠 古田新太 滝藤賢一 野間口 徹 浜野謙太 遠藤憲一 他 |
| 主題歌 | MAN WITH A MISSION「evils fall」 |
刑事の石川は、頭に銃弾を受け生死の境をさまよって以来、死者と交信する能力を身につける。その力は事件被害者の声を聞き犯人像を導き出すのには役立つが、反面石川は、何が何でも真犯人を検挙する衝動に駆られ、違法な捜査手段に手を染めるようになる。
引用：U-NEXT公式サイト
| キャスト | 役名 | 代表的な出演作品 |
|---|---|---|
| 小栗 旬 | 石川安吾 | リッチマン、プアウーマン（2012年） 鎌倉殿の13人（2022年）北条義時役 |
| 青木崇高 | 立花雄馬 | 地味にスゴイ！校閲ガール・河野悦子（2016年）貝塚八郎役 鎌倉殿の13人（2022年）木曽義仲役 |
| 波瑠 | 比嘉ミカ | あさが来た（2015年）白岡あさ役 ナイト・ドクター（2021年）朝倉美月役 |
| 古田新太 | 赤井 | あまちゃん（2013年）荒巻太一役 逃げるは恥だか役に立つ（2016年）沼田頼綱役 |
| 滝藤賢一 | スズキ | 半沢直樹（2013年）近藤直弼役 君と世界が終わる日に（2021年）首藤広貴教授役 |
| 野間口 徹 | ガーファンクル | SP警視庁警備部警護課第四係（2007年）田中一郎役 あなたの番です（2019年）細川朝男役 |
| 浜野謙太 | サイモン | グッド・ドクター（2018年）橋口太郎役 ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜（2019年）軒下五郎役 |
| 遠藤憲一 | 市倉卓司 | てっぱん（2010年）村上 錠役 ミステリと言う勿れ（2022年）薮 鑑造役 |
ドラマ「ボーダー」が打ち切りといわれる一つの理由は、放送回数が少ないことです。
一般的な日本のドラマは3か月間にわたって放送し、 10話〜12話で最終回となる作品を多いものの、ドラマ「ボーダー」は9話で最終回を迎えます。
他のドラマと比較して放送回数が少ないと、多くの人は打ち切りになったと考えてしまうね。
しかし、テレビ朝日のドラマは全体的に10話以内で完結することが多く、放送回数が少ないという特徴があります。
放送回数を以下にまとめてみました。
- おっさんずラブ（2018年）：全7話
- 緊急取調室（2021年）：全9話
- ドクターX〜外科医・大門未知子〜（2021年）：全10話
- 今日からヒットマン（2023年）：全8話
- 南くんが恋人!?（2024年）：全8話
- 結婚できない男（2006年）：全12話
- 家政婦のミタ（2011年）：全12話
- あなたの番です（2019年）：全20話
- 真犯人フラグ（2022年）：全20話
- 風間公親ー教場0ー（2023年）：全11話
比較してみると、たしかに放送回数が少ない傾向にあるんだね。
ドラマ「ボーダー」は、短い放送回数のなかにみどころが詰め込まれた9話完結の刑事ドラマです。
ドラマ「ボーダー」が打ち切りといわれる理由は、放送回数が少ないためであることがあげられます。
ドラマ「ボーダー」の結末がイマイチであることも、打ち切りといわれている理由の一つです。
最終回は、絶対的な悪を体現する史上最悪の敵・安藤周夫（大森南朋さん）が子どもを誘拐して殺害するストーリーです。
最悪の敵である安藤と主人公・石川安吾（小栗 旬さん）が対決します。
石川が安藤をマンションの屋上に追い詰め、命を脅かす行為に出ますが、安藤は怖がるどころか石川を挑発します。
安藤を突き落とせば「悪」側の人間となり、「正義」はかざせなくなると挑発したんだよね。
挑発を受けて、石川のなかにあるボーダー「正義と悪」のラインが切れたかのように、石川は安藤を屋上から落として殺害してしまいます。
しかし、落ちて死んだはずの安藤の魂が石川の背後から肩に手をかけて、「こちら側の世界へ、ようこそ」という場面でドラマは終わりを迎えました。
謎を多く残したまま話が終わったため、視聴者の間ではさまざまな考察や不満をもつ声が多くあがり話題となりました。
- 安藤だけが死亡した
- 2人とも（石川・安藤）死亡した
- 安藤は死んでいない
- スッキリしない終わり方
- 終わり方が微妙
- 石川がどうなったのか気になる
- あんな終わり方では続きが気になって仕方がない
スッキリしない結末だったからこそ続編を期待する声もありました。
2017年10月29日にドラマスペシャルとして「ボーダー 贖罪」が放送され、2014年に放送されたドラマ「ボーダー」のその後が描かれています。
ドラマから3年経っているものの、当時のクオリティが維持されており十分に見応えがあるドラマになっているよ。
続編を放送したことから、打ち切りではなく最初から結末まで考えて作られていたことが予測できます。
ドラマ「ボーダー」が打ち切りといわれる理由は、最終回が曖昧で視聴者がスッキリしない終わりを迎えたからなんですね。
ドラマ「ボーダー」が打ち切りになったといわれる理由の一つに視聴率の低さがあるといわれています。
ドラマやバラエティなど視聴率は話題になることが多いですよね。
代表的な視聴率の種類は5つあります。
| 視聴率の種類 | 内容 |
|---|---|
| 個人視聴率 | 調査対象の世帯にいる総人口のうち、何人がテレビをつけていたかを表す割合 |
| コア視聴率 | 13歳〜49歳の購買意欲が高い層に絞り込んだ割合 |
| 世帯視聴率 | テレビ所有世帯のうち、何世帯でテレビをつけていたか示す割合 |
| リアルタイム視聴率 | 番組の放送と同時に視聴した人の割合 |
| タイムシフト視聴率 | 録画視聴した人の割合 |
普段、テレビやネットで目にするのは「リアルタイム視聴率」です。
では、ドラマ「ボーダー」の視聴率はどのくらいの割合だったのか、初回の放送から確認してみましょう。（関東地区ビデオリサーチ調べ）
- 初回＝9.7％
- 第2話＝9.7％
- 第3話＝10.1％
- 第4話＝12.0％
- 第5話＝13.1％
- 第6話＝11.6％
- 第7話＝16.7％
- 第8話＝12.8％
- 第9話＝14.4％
初回から低めの視聴率が続いていました。第4話でようやく同じ時間帯に放送されていたTBS系ドラマ「MOZU Season1〜百舌の叫ぶ夜〜」の視聴率を上回りました。
ドラマの打ち切りには、視聴率の数字に決まりはないようです。過去のデータを確認すると、打ち切りになったドラマは以下のように一桁台が多いです。
打ち切りになったドラマの視聴率を見てみましょう。
| ドラマ名（放送年） | 主演 | 視聴率 |
|---|---|---|
| ひと夏のパパへ（2003） | 上戸 彩 | 5.6％ |
| レガッタ（2006） | 速水もこみち | 5.5％ |
| 夫のカノジョ（2013） | 川口春奈 | 3.8％ |
| 戦う！書店ガール（2015） | 渡辺麻友・稲森いずみ | 4.7％ |
| セシルのもくろみ（2017） | 真木よう子 | 4.5％ |
ドラマ「ボーダー」全9話の平均視聴率は12.2％です。
視聴率は徐々に伸びているため、視聴者が回を追うごとにドラマの世界に引き込まれていく魅力的なドラマであることがわかります。
ドラマ「ボーダー」が打ち切りといわれる理由は、前半視聴率の印象が強く、最終回まで低いと思われ続けていたからという点が考えられますね。
ドラマ「ボーダー」は打ち切りになったのでは？といわれている理由の一つに、主演の小栗 旬さんが出演拒否をしたという噂が広がっています。
俳優が出演を拒否したり、降板したりする話はニュースなどで見かけますよね。「何かトラブルがあったのではないか？」と心配する人も多いのではないでしょうか。
しかし、出演拒否に至ったドラマは「ボーダー」ではなく、 「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」だったようです。
小栗 旬さんは、「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」でドラマのワンシーンをカットされたことで怒りを示し、「フジテレビのテレビドラマには二度と出ない」と話していたと『週刊新潮』・『デイリー新潮』が報じました。
参考：デイリー新潮
ドラマ「ボーダー」は、直木賞受賞小説『GO』や「SP 警視庁警備部警護課第四係」など大ヒット作品を手がける金城一紀さんによる作品。ドラマ「ボーダー」の主演は「小栗 旬さんしかいない」とあて書きしたドラマです。
小栗 旬さんと金城一紀さんのタッグが注目されたドラマ「ボーダー」で出演拒否をしたという話は本当ではない可能性が高そうです。
ドラマ「ボーダー」が打ち切りといわれる理由は、小栗 旬さんが出演を拒否したという噂が広がったからなんですね。
ドラマ「ボーダー」には多くの人物が登場し、さまざまな特徴や経歴があります。
簡単に相関関係をまとめてみました。
| 所属 | 名前 | 特徴 |
|---|---|---|
| 警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班 | 石川安吾（小栗 旬） | 警視庁捜査一課第二強行犯捜査・殺人犯捜査第4係第一班の刑事仕事熱心で観察力に優れ、理性的で計算高い生死の境をさまよい、死者と対話する能力を得る |
| 立花雄馬（青木崇高） | 石川と同じ班の刑事石川とコンビを組む3年来の仲間で、対抗意識を抱きつつも結束力が強い | |
| 市倉卓司（遠藤憲一） | 石川と同じ班の班長石川らの直属の上司であり、ベテラン刑事石川を高く評価し、お互いに信頼しあっている | |
| 検視官 | 比嘉ミカ（波瑠） | 警視庁刑事部特別検視官職業意識が高く仕事ぶりは優秀医師として石川の相談にのることもある |
| 正体不明の情報屋 | 赤井（古田新太） | 市倉が使っている情報屋石川の慎重さを評価し、ハッカー2人と便利屋を紹介 |
| S&G行政書士事務所 | ガーファンクル（野間口 徹） | サイモンとコンビを組むハッカーIQ180の天才 |
| サイモン（浜野謙太） | ガーファンクルとコンビを組むハッカー石川の人柄を認めて依頼を受ける | |
| 裏世界の便利屋 | スズキ（滝藤賢一） | 裏世界の便利屋非合法的な精度の高い技術を身につけており、警察が違法捜査に利用している |
原案・脚本を務めた金城一紀さんは、「今までにないドラマ作りを目指した」と語っており、演出や登場人物の設定など細かな工夫がされています。
一人一人の背景を考えながら見ると、さらにドラマを楽しめるでしょう。
ドラマ「ボーダー」は、シーズン2・シーズン3の展開はありませんが、連続ドラマの続編を描く「ボーダー 贖罪」と、スピンオフドラマ「ボーダー 衝動」があります。
以下はそれぞれのあらすじです。
「死者と対話できる」という特殊能力を得た刑事・石川安吾は、完全犯罪を成す「絶対的な悪」安藤周夫と対じし、正義と悪の境界線で究極の決断をしてしまう。そんな石川の前に新たな死者・須藤真実が現れ、彼女の思いを受けた石川は予想外の行動を取る。
引用：U-NEXT公式サイト
西原中学校の生徒が無惨な絞殺死体で発見された。警視庁西原署捜査一課の刑事・中澤史明はこの事件の捜査で永正大学医学部法医学教室の助手・比嘉ミカと出会う。中澤は法医学教室教授・浅川の通り一遍の推察に反発を覚え、ミカと極秘裏に捜査を進めることに。
引用：U-NEXT公式サイト
スピンオフドラマは、法医学教室助手・比嘉ミカ（波瑠さん）が主人公。「特別検視官に就任する半年前」の物語が展開されています。
連続ドラマの続編とスピンオフドラマ（前編・後編）を見て、ドラマ「ボーダー」の世界観を再び楽しんでみてはいかがでしょうか。
最終回を見てスッキリしない気持ちを抱えていた人にもおすすめの内容です。
残念ながら、「ボーダー 贖罪」の続編は現在のところ発表されていません。
「ボーダー 贖罪」は、ドラマ「ボーダー」から3年後の2017年に制作されており、2024年現在は公式発表がないため今後に期待したいですね。
ドラマ「ボーダー」では、最終回が微妙だという声が多くありました。「ボーダー 贖罪」に関してはインターネットやSNSに以下のような声が投稿されています。
- 贖罪の終わり方は吹っ切れていて良かった
- 面白かった
- とりあえずスッキリした
- ドラマ版のラストに負けない内容だった
- ラストの展開が好きすぎる
納得のいく結末であったと思う人が多い一方で、ドラマ「ボーダー」はストーリーの面白さから続編を期待する声が多いドラマの一つです。
今回は、ドラマ「ボーダー」が打ち切りになったといわれる理由について解説してきました。
- 放送回数が9回と少ない
- 最終回が曖昧なまま終わった
- ドラマの視聴率が低い
- 小栗 旬さんが出演拒否をした
ドラマが打ち切りになった理由としてさまざまな噂が広がっていました。
しかし、9話完結のドラマとして制作された作品であり、打ち切りではないことがわかりました。
ドラマ「ボーダー」は、刑事ものが好きな人やハラハラ・ドキドキする展開を求めている人におすすめです。
また、大人気作品を手がける金城一紀さんのドラマが気になる人もぜひご覧ください。
スピンオフドラマや続編も合わせて、ドラマ「ボーダー」の作品に浸りながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
