文豪ストレイドッグスは、文豪がキャラクター化されて異能力を用いて戦うバトルアクション作品です。
人気作品ですが、「文豪ストレイドッグスがひどい」と感じている人もいるようです。
この記事では、文豪ストレイドッグスがなぜ「ひどい」と言われているのか？について、文豪ファンが抱えている不満などを深く掘り下げていきます。
| 公開日 | アニメ第1シーズン：2016年4月7日～ アニメ第2シーズン：2016年10月5日～ アニメ第3シーズン：2019年4月12日～ アニメ第4シーズン：2023年1月4日～ アニメ第5シーズン：2023年7月12日～ |
| 脚本 | 榎戸洋司 |
| 原作 | 朝霧カフカ |
| 監督 | 五十嵐卓哉 |
| 出演 | 上村祐翔 宮野真守 細谷佳正 小野賢章 他 |
| 主題歌 | OP：GRANRODEO「TRASH CANDY」 ED：ラックライフ「名前を呼ぶよ」（1期） |
孤児院を追い出されヨコハマの街を彷徨っていた中島敦は、盗っ人やむなしと決意した矢先、川を流されていく奇妙な男と遭遇する。どこか飄々とした自殺マニアの名は、太宰治。異能力集団「武装探偵社」の社員だった。
| キャスト | 役名 | 代表的な出演作品 |
|---|---|---|
| 上村祐翔 | 中島 敦 | 『ハイキュー!!』日向翔陽役 『炎炎ノ消防隊』リツ役 |
| 宮野真守 | 太宰 治 | 『デスノート』夜神月役 『東京喰種』月山習役 |
| 細谷佳正 | 国木田独歩 | 『進撃の巨人』ライナー・ブラウン役 『僕のヒーローアカデミア』常闇踏陰役 |
| 神谷浩史 | 江戸川乱歩 | 『夏目友人帳』夏目貴志役 『進撃の巨人』リヴァイ役 『ガンダムUC』ミネバ・ラオ・ザビ役 |
| 嶋村 侑 | 与謝野晶子 | 『暗殺教室』矢田桃花役 |
| 豊永利行 | 谷崎潤一郎 | 『デュラララ!!』竜ヶ峰帝人役 『ユーリ!!! on ICE』勝生勇利役 |
| 花倉洸幸 | 宮沢賢治 | 『カードファイト!! ヴァンガード』伊吹コウジ役 |
| 諸星すみれ | 泉 鏡花 | 『アイカツ！』星宮いちご役 『東京喰種』笛口雛実役 |
| 小野賢章 | 芥川龍之介 | 『黒子のバスケ』黒子テツヤ役 『ハリー・ポッターシリーズ』ハリー・ポッター吹替 |
| 谷山紀章 | 中原中也 | 『うたの☆プリンスさまっ♪』四ノ宮那月役 『進撃の巨人』ジャン・キルシュタイン役 |
文豪ストレイドッグスが「ひどい」と言われる一つの理由は予想外の展開が多いことです。
特に、ストーリーのなかでは次のようなショッキングなシーンが目立ちます。
- 主要キャラクターの裏切り
- 突然のキャラクターの死
- 予想外の運命
これらのシーンは視聴者にとって大きなショックを与えました。
視聴者がキャラクターに感情移入しているため、彼らが過酷な運命に直面すると「自分も同じように苦しんでいる」と感じてしまうのです。
さらに、物語の途中で期待していたキャラクターが突然退場することで、多くの視聴者は「裏切られた」と感じショックを受けてしまうことも。
キャラクターに愛着を持っているファンにとっては、「心の準備ができていないのに…」と感じさせる要因になったようです。
ストーリーは予測不能でスリルに満ちていますが、一部のファンにはストレスを感じさせる内容になっています。
予測不能な展開が続くと視聴者は物語を楽しむよりも、展開に振り回されることに疲れてしまうのです。
さらに全体的にダークで重いテーマが多いため、一部の人にとっては楽しむのが難しく感じるようです。
物語の展開は興味深いものですが、キャラクターに思い入れがある分、裏切りや死など受け入れがたいストーリーが視聴者を疲弊させてしまうことで「ひどい」と言われる理由につながっています。
文豪ストレイドッグスが「ひどい」と言われる理由の二つ目は、キャラクターの行動とストーリー展開の矛盾です。
文豪ストレイドッグスには、多くの魅力的なキャラクターがいます。
- 中島敦
- 太宰治
- 国木田独歩
- 江戸川乱歩
- 与謝野晶子
- 宮沢賢治
- 芥川龍之介
彼らの深い内面描写や成長が多くのファンに支持されています。
しかし、一部の場面で彼らの行動が非論理的に感じられ、視聴者に違和感を抱かせることがあるのです。
これまで仲間として過ごしてきたにもかかわらず“突然の裏切り”があったり、“予測不能な行動”を起こしたりすることで、物語の流れを不自然にしてしまいます。
行動の不可解さは、キャラクターの内面の葛藤や複雑さを描き出すための演出です。
むしろキャラクターの心情が深く描かれていて物語に深みが出ていると感じる視聴者もいる一方で、納得がいかない展開も多く、不満が募る視聴者も多いようです。
「魅力はこういうところじゃなかったのに」
「好きだったキャラの行動が突然変わって、ついていけない…」
予測不能な展開に持っていき視聴者に驚きを与えたい意図があるのかもしれませんが、キャラクターの魅力を損なうと感じる視聴者が少なくありません。
キャラクターの行動やストーリー展開の矛盾に納得できず、「ひどい」と感じる人がいるようです。
文豪ストレイドッグスが「ひどい」と言われる理由の三つ目に実在する文豪とのギャップがあります。
この作品では明治から昭和にかけて活躍した文豪たちがモデルになっていますが、以下のような要素が視聴者に違和感を与えています。
- 現代風のイケメンキャラクター
- 異能力バトル
文豪をよく知る視聴者には、彼らが異能力を駆使して戦う姿が本来のイメージと大きくかけ離れていると感じられるようです。
実際の文豪と、アニメで描かれている人物の関係性が異なっていることもあります。
アニメ：芥川龍之介が太宰 治に憧れている
事実：太宰 治は芥川龍之介に憧れていた
また、作品の舞台が現代で、バトル要素が強調されていることも「文豪の本質を失っている」と感じられる原因です。
知的で静かなイメージを持つ文豪たちが、激しいアクションに巻き込まれるのが「原型が失われた」と批判されています。
さらに、文豪の思想や文学的功績よりも能力バトルの派手さが重視されているため、特に文豪ファンには受け入れがたい要素になっているのです。
「こんな風に描くのは文豪に失礼だと思う」と感じる視聴者も。実在する文豪のイメージとのズレが「ひどい」と言われる一因となり、作品への評価が分かれる理由となっています。
文豪ストレイドッグスが「ひどい」と言われる理由の四つ目に、原作とアニメに違いがあることです。
基本的には大きな改変はありませんが一部のエピソードが省略されたり、オリジナルの要素が追加されたりしています。
これが原作ファンにとって違和感を与え「つまらない」と感じる原因になることがあるのです。
もちろん、原作とは違えどこれはこれで面白いと感じる視聴者がいる一方で、「原作のほうがよかったのに勝手に変えないで」と憤るファンもいます。
すべての人を納得させる作品にするのは難しいため仕方ないことではありますが、原作があるアニメならではの不満でしょう。
小説1巻『太宰治の入社試験』を基にしたエピソードでは、中島 敦が原作には登場しないにもかかわらず、アニメでは加わっています。
話数制限による省略やオリジナルキャラの登場が視聴者に違和感を覚えさせる一因になりました。
こちらも小説2巻『太宰治と黒の時代』をベースにしていますが、アニメの都合で一部のシーンがカットされ、逆にオリジナルのシーンが追加されています。
原作のカットやオリジナルシーンの追加により視聴者の期待を裏切る結果となりました。
原作に忠実な展開を期待するファンにとっては、改変が加えられたことで作品の魅力が失われたと感じ、「ひどい」と言われる理由の一つになっています。
『文豪ストレイドッグス』の作者、朝霧カフカさんが炎上した理由はいくつかあります。
- 著作権を軽視した発言
- パロディ表現
- 文豪キャラクターの扱い
- ファンとのトラブル
まずX（旧・Twitter）での発言が炎上の大きな要因となりました。
朝霧カフカさんが「著作権なんて気にしない」と発言したことが、特にクリエイターやファンの間で問題視されました。
また作品内に他作品のパロディが多く含まれていて、著作権侵害にあたるのではないかと批判を受けました。
実在する文豪たちをキャラクター化する際、彼らの人物像や功績を尊重していないと感じる人も多く、特に文学愛好家からの批判が目立ちました。
ストーリーを面白くするためとはいえ、実際の姿とは異なるイメージを植え付けられてしまう可能性もあるため文学好きには受けなかったのでしょう。
さらにファンとのやり取りで感情的な反応を見せたことも炎上を広げた原因です。
ファンからの指摘に対して、冷静さを欠いた対応が不満を増幅させ一部のファンからの反感を買ってしまいました。
これらの一連の出来事が重なり、朝霧カフカさんの発言や行動が作品全体の評価に影響を与え、炎上が大きな話題となりました。
文豪ストレイドッグスに対する批判の多くは、文豪ファンからのものです。
実在の文豪がキャラクター化され、異能力バトルに巻き込まれる設定が文豪を尊敬しているファンにとっては受け入れがたい部分となっています。
特に多いのは、文豪の人物像や歴史的背景が正しく反映されていないという意見です。
国木田独歩と太宰 治は仲の良い同僚兼友人の設定ですが、実際は活躍した時代が重なっていません。
また、男性の文豪が、作品内では少女キャラクターとして登場しています。
泉 鏡花
尾崎紅葉
あえて性別まで変える必要はあったのかという意見もあるんだよね。
このような違いが文豪ファンにとって大きな違和感を生み出してしまっています。
「文豪ストレイドッグス」が「ひどい」と感じる人がいる一方で、なぜ人気を集め続けているのでしょうか？
- 異能力バトルの迫力
- 個性豊かなキャラクター
- 文豪をモチーフにした斬新な設定
この作品の人気の理由の一つに異能力バトルの迫力があります。
キャラクターたちが持つ特殊な能力を駆使した戦闘シーンは視覚的に魅力的で、特にアニメ版ではその迫力が一層強調されています。
次にキャラクターの魅力が挙げられます。
中島 敦や太宰 治だけでなく敵対するキャラクターでさえも深い背景が描かれており、彼らの成長や人間関係に視聴者は惹かれます。
さらに文豪をモチーフにした設定が新鮮です。実在の文豪たちが異能力を持って戦うという斬新なアイデアが、多くのファンに支持されています。
『文豪ストレイドッグス』
名作キター(・∀・)
アニメ第１期からハマってまーす！
マンガ集めようと思ってまだ１巻も買えてませーん😂ただ面白さには高評価🙆♂️
文豪×異能力バトルアクション！#文豪ストレイドッグス pic.twitter.com/T7u6LmCUlv— りょん2号【ドラクエ10 こんなのあったらイイなっ♪ ch】兼、ンハミィたん保護者 (@yamage_dq_kp_op) May 8, 2019
現在は5期までシリーズ化されている文豪ストレイドッグス。
アニメの1期からはまっている根強いファンも多数います。アニメ派で異能力バトルアクション好きには、たまらない作品でしょう。
文豪ストレイドッグスって漫画だと少年誌だなって思う部分もあるけど、小説の外伝は完璧に大人も楽しめる作品だよな。文ストは賛否らしいけど、俺的には高評価。しかも文スト小説版の朝霧カフカの作品はダークでハードな作品を描くところが好きです。朝霧カフカのサイン本買いました。笑
— 鈴木たかひろ (@treebell1027) October 25, 2017
アニメや漫画のおもしろさもありますが、小説は大人が特に楽しめるという声も。
小説はアニメやマンガとは違った視点から作品を見れるのが醍醐味の一つです。
『文豪ストレイドッグス』をフォロワーさんのオススメで見始める。
絵が！綺麗ですね？！
てかマモですね？！(今更
あとめちゃくちゃ敦の見た目が好き。
— やこ (@kidetsukureru) August 9, 2022
現在流行っているアニメの共通点の一つに、「絵のきれいさ」があげられます。
文豪ストレイドッグスも絵がきれいと言われており、イケメンキャラクターに不満を持つ人もいる一方でビジュアルが好き！と喜んでいるファンも多いです。
文豪ストレイドッグスの異能力バトルが熱すぎる！中島敦と太宰治のコンビが最高で、毎回新しい展開にワクワクする。特にポートマフィアとの対立が見どころで、手に汗握る展開が続く。文豪たちの異能力が斬新で、何度も見返したくなる。
— あんこ (@kawarinmsx) September 8, 2024
異能力を用いたバトルの展開が斬新であることから、何度も見返したくなるハマり具合のファンもいます。
史実に基づいていないところもありますが、一つの作品として楽しめているファンも多いようですね。
文豪ストレイドッグスの高評価の感想をまとめました。
- アニメ1期からハマっている
- 小説は大人も楽しめる作品
- 絵がきれい
- 異能力バトルの展開が熱い
文豪ストレイドッグスは、実在する文豪をモデルにした異能力バトル漫画として人気を集めていますが、批判も少なくありません。
特に文豪のキャラクター化に違和感を覚える人や原作とアニメの違いに不満を持つ人がいます。
しかし異能力バトルの迫力や魅力的なキャラクターたちが多くのファンを引きつけているのも事実です。
作品には賛否両論ありますが、斬新な設定やストーリー展開が評価され、特にアクションシーンやキャラクター同士の関係性が深く描かれている点が支持されています。
また、この作品をきっかけに文豪たちに興味を持つ人も増えているのは肯定的な側面といえるでしょう。
最終的には自分で作品を観て評価するのが大切です。
文豪ストレイドッグスは、第1シーズン～第5シーズンまで、すべて『U-NEXT』で視聴可能です。
批判的な意見だけで判断するのではなく、ぜひ作品に触れてみて独自の視点でその魅力を感じ取ってくださいね。
